【アジア見聞録】アフガンの医師殺害、背景に水争いか 「国外で犯行計画」説も

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2016年11月、アフガニスタン東部ジャララバード郊外で、日本の技術を利用して整備された用水路の前に立つ「ペシャワール会」の中村哲医師(共同)。銃撃事件の背景に水利権をめぐる争いがあったとの指摘がでている

2016年11月、アフガニスタン東部ジャララバード郊外で、日本の技術を利用して整備された用水路の前に立つ「ペシャワール会」の中村哲医師(共同)。銃撃事件の背景に水利権をめぐる争いがあったとの指摘がでている

 アフガニスタン東部ナンガルハル州で、農業支援に取り組んでいた福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師、中村哲さん(73)が殺害された事件は、発生から2週間あまりが過ぎても事件の全容が見えない。男2人が逮捕されたが、武装グループでの役割は不明だ。犯人像が絞り込めない中、「水利権説」「国外犯行説」などが飛び交う状況で、捜査の長期化も予想されている。(シンガポール 森浩)

■2人を逮捕も…武装グループの実態は不明

 事件について分かっていることはそう多くない。

 武装グループは5人以上とみられ、2台の車に分乗。4日早朝、25キロ離れた用水施設に向かっていた中村さんの車に銃撃を加えた。

 武装グループは中村さんの日々の行動ルートを把握したうえで銃撃に及んだとみられ、計画的犯行ということに疑う余地はなさそうだ。また、負傷して起き上がった中村さんにとどめを刺すように発砲するなど、強い殺意もうかがえる。

 目撃者によれば、中村さんを見た犯人から「まだ生きている」という趣旨の発言もあったという。州政府や警察には、中村さんが襲撃されるという情報が過去数年にわたって寄せられており、“積年の恨み”と化していた可能性もある。

 アフガンのガニ大統領は「テロ事件」と断定して捜査を命じており、地元警察は事件に関与したとして男2人を逮捕。自宅からは銃器が押収されたが、2人の武装グループでの役割などは判明していない。

■イスラム過激派関与は?

 アフガンではイスラム原理主義勢力タリバンや、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)がテロを繰り返す。だが、ナンガルハル州のミヤヘイル知事は、産経新聞通信員の取材に、両者をはじめとするイスラム過激派の犯行という見解は示していない。地元警察も同様だ。

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