冬のボーナス期到来!定期預金金利1%超えのネット銀行と賢い口座開設術

冬のボーナスシーズンが到来し、銀行預金の金利が注目を集めています。特にネット銀行では、定期預金のキャンペーン金利が次々と発表されており、中には年1%を超える高金利を提供する金融機関も登場しました。この機会を逃さず、賢く資産を増やすための最新情報と、新しい口座を開設する際のポイントをご紹介します。

日本の冬のボーナスシーズンにおける金融商品の概念イメージ日本の冬のボーナスシーズンにおける金融商品の概念イメージ

ネット銀行の冬のボーナスキャンペーン:1%を超える金利を提供するのはどこか?

日本銀行の金融政策に動きがある中で、銀行預金の金利は着実に上昇傾向にあります。例年、冬のボーナス時期にはネット銀行各社が定期預金キャンペーンを展開しますが、今年は特に金利1%が当たり前の水準になりつつあります。かつて筆者は「次は1年物で年1%超え」と予想していましたが、今シーズン、新規口座開設者限定などの条件を除き、純粋な金利だけでこの水準を超えてきたのは、マイナス金利解除以降では初めての出来事です。

楽天銀行が鮮烈なスタートダッシュ!

これまでキャンペーン金利競争に積極的に参加していなかった印象のある楽天銀行が、今年の冬は一足早く年1.00%という鮮やかな金利を打ち出しました。2024年の冬は他行が0.8%台で競り合う中、楽天銀行は0.35%に留まっていたため、今回の動きは特に注目に値します。経済圏での囲い込みに注力していたと見られますが、今シーズンは高金利で勝負に出てきました。

auじぶん銀行がさらに上回る1.05%!

楽天銀行の動きを追うように、auじぶん銀行はさらに上乗せ金利を加え、なんと年1.05%という高水準を発表しました。さらに、auやUQ mobileユーザー向けには現金特典も提供しており、実質年1.25%にもなるとのことですが、誰でも享受できる「年1.05%」という金利だけでも非常に魅力的です。

続く高金利提供銀行と今後の動向

トップを走る2行に続き、ソニー銀行が年0.90%を提供しています。その他、住信SBIネット銀行「d NEOBANK」が0.80%、セブン銀行も0.80%と、高水準のキャンペーンを展開中です。昨年キャンペーン金利を提供していたSBI新生銀行やローソン銀行は、12月15日現在では発表がないものの、今後参加してくる可能性も考えられます。もし参加するならば、当然1%超えを狙ってくることが予想されます。

期間中の金利引き上げの可能性と通常の定期預金で1%のUI銀行

昨年の冬のキャンペーンでは、期間中に金利が引き上げられるという異例の事態が起きました。その一つがauじぶん銀行ですが、今シーズンは既に1%超えを表明しているため、これ以上の引き上げは打ち止めとなるでしょう。もう一つのソニー銀行は、前回引き上げ後の金利が0.8%でしたが、今回はさらに上乗せした0.9%となっています。

ボーナス時期に期間限定で高金利を設定し、顧客を集めるのは恒例ですが、今年は一つ注目すべき動きがあります。キャンペーン金利ではなく、通常の定期預金でも年1%を提供する銀行が登場したのです。それが、東京きらぼしフィナンシャルグループ傘下のUI銀行です。これは、期間限定のキャンペーンに縛られず、常に高金利で預けたいと考える利用者にとって朗報と言えるでしょう。

冬のボーナスキャンペーン金利まとめ(2025年12月15日現在)

各銀行の1年物定期預金キャンペーン特別金利をまとめると以下の通りです。預入期間が銀行ごとに微妙に異なるため、注意が必要です。

  • auじぶん銀行: 年1.05%。1万円以上1円単位。期間は2026年2月28日まで。
  • 楽天銀行: 年1.00%。1000円以上1円単位。期間は2026年1月31日まで。
  • ソニー銀行: 年0.90%。1000円以上1円単位。期間は2026年3月1日まで。
  • 住信SBIネット銀行: 年0.80%。1000円以上1円単位。期間は2026年2月8日まで。
  • セブン銀行: 年0.80%。1万円以上1円単位。期間は2026年1月5日まで。

今回の冬のボーナスシーズンは、これまでになく高金利の定期預金キャンペーンが豊富に用意されています。ご自身のボーナスを賢く運用し、資産形成を加速させる絶好の機会です。各銀行のキャンペーン期間や最低預入金額などの条件をよく比較検討し、ご自身のライフスタイルに合った金融機関を選びましょう。また、今後の金利動向にも引き続き注目していくことが重要です。