奈良の入所者殺害、遺族が不起訴不当申し立て


 奈良県上牧町の介護老人保健施設「こころ上牧」で平成29年5月、入所者の森本ミツヱさん=当時(97)=が首を絞められ殺害された事件で、元職員の男性を不起訴とした奈良地検の処分を不服として、森本さんの遺族が19日、奈良検察審査会に審査を申し立てた。

 奈良県警は今年2月、介護士として施設に勤務していた男性(57)を殺人容疑で逮捕したが、男性は容疑を否認。県警は処分保留で釈放し、奈良地検は4月、「起訴するに足りる十分な証拠を得られなかった」として不起訴処分(嫌疑不十分)にしていた。

 遺族の代理人弁護士によると、森本さんの遺族は「容疑者は元職員の男性以外に考えられない。第三者が侵入した可能性は低く、他のスタッフの動機も見当たらない」と主張。起訴相当の議決を求めている。



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