高市政権を追い風にした「移民政策反対デモ」参加者の不気味な笑みが意味するものとは?


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 午後3時、扇町公園に集まった参加者はざっと数百人はいる。そのまわりを大阪府警の警察官が囲んで近寄らせないのと、抗議する人(カウンター)の声とで、日の丸の旗と旭日旗とを手にした人々がどんなことを話しているのかは聞きとれない。

 午後4時半、デモが始まった。参加者の掲示物は「移民政策反対」のほかに「帰化議員廃止 本名使え」「外国人の生活保護廃止」などがある。集会を呼びかけるチラシに「ここは日本だ」とあるのに、「日本人は豚肉をたくさん食べる」「イスラム教徒はイスラム教国へ帰れ」と、なぜか英語で書いた紙を持っている人もいる。銃撃されたチャーリー・カーク氏を称えるものから「Gates」(ビル・ゲイツ氏?)や「Rockefeller」(ロックフェラー氏?)を「Stop」というものまである。

 特に不思議なのは、抗議者に向かって笑う参加者が多いことだ。「レイシスト帰れ」という連呼にあわせて手拍子をしたり手を振ったり、中には踊りだす人もいて奇妙なほどのはしゃぎっぷりだ。

 抗議の声など気にしていないよという示威行為なのだろうか。それとも、参政党と高市さんという強力な後ろ盾を得た安心感からか。あるいは、自らの言動のおぞましさに気づいていながら訂正できない小心者の虚勢なのか。

下地毅・ジャーナリスト



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