2025年4月、日本の裏社会に大きな動きがありました。六代目山口組が、長年続いた神戸山口組などとの抗争終結を一方的に宣言したのです。この宣言から約10日後、六代目山口組の要であるナンバー2、高山清司若頭が新設ポストである相談役に就任。その後任には、弘道会三代目会長である竹内照明若頭補佐が昇格しました。この人事劇は、今後の山口組がどのような道を辿るのか、多くの憶測を呼んでいます。ジャーナリストの溝口敦氏とフリーライターの鈴木智彦氏が、その行方について深く語り合いました。
山口組の抗争終結と新たな人事
抗争終結宣言後、山口組は迅速な人事を断行しました。鈴木氏は、竹内照明氏の若頭就任がほぼ既定路線であったと指摘します。約10年前に山口組が分裂した背景には、弘道会による支配継続への絶望があったとされています。しかし、実際に抗争が勃発すると、弘道会が圧倒的な戦功を挙げたため、そのトップが若頭になるという論功行賞に対して、もはや誰も異議を挟む余地はなかったと鈴木氏は分析しています。
六代目山口組の司忍組長
弘道会主導体制の確立
溝口氏は、竹内若頭の誕生は、次の山口組トップ、すなわち七代目組長も弘道会から輩出されるという公的な宣言として読み解くべきだと強調します。この流れから、2026年には竹内照明氏が七代目組長として誕生してもおかしくないとの見方を示しました。現在、司忍組長、高山若頭、竹内若頭という弘道会出身のライン内部では、様々な組織固めの動きが見られます。例えば、野内正博氏が弘道会の四代目会長に就任するなど、これら弘道会内部の人事のすべてが、山口組竹内七代目体制への組織固めの一環であると溝口氏は解説します。弘道会内部の人事が、そのまま山口組本体の人事に直結する現状が浮き彫りになっています。
鈴木氏は、山口組が実質的に弘道会に乗っ取られた状況にあると表現しています。本来、山口組の人事は直参組長全員から選出されるべきですが、今は弘道会内部の動きがそのまま山口組全体を動かす力を持っています。分裂抗争で不満分子は既に組を去っており、現在残る直参組長の中に、弘道会の一強支配に対抗できるほどの勢力は存在しません。そのため、弘道会がいかにやりたい放題であったとしても、組織内部から大きな不満が噴出することはないだろうと鈴木氏は考察しています。
高山若頭の絶対的影響力と唯一の異議勢力
溝口氏によると、現在の山口組において決定権を握っているのは、やはり高山清司若頭であるとされます。現在の弘道会人事は、事実上の高山人事であり、他の直参組長が口出しすることはできない状況です。しかし、溝口氏は唯一、異を唱えられる勢力として、現在の六代目組長である司忍氏の存在を挙げました。司組長の動向が、今後の山口組の最終的な行方を左右する可能性も秘めていると分析されています。
まとめ
六代目山口組は抗争終結宣言とそれに続く人事刷新により、弘道会による組織支配を一層強固なものにしました。竹内照明若頭の誕生は、次期七代目組長も弘道会から輩出されるという明確なメッセージであり、2026年にはその体制が確立される可能性が高いと専門家は見ています。高山清司若頭の絶大な影響力のもと、弘道会の内部人事が山口組全体の動きを決定づける現状において、唯一、現組長である司忍氏のみが異なる意見を提示しうる存在として注目されます。今後の山口組の動向は、弘道会の更なる影響力拡大と、司組長の最終的な意思決定に大きく左右されることでしょう。
参考文献





