北めぐる緊張の中、韓国政府は対北人道支援決定

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 日中韓首脳会談を前に、記念撮影に臨む(左から)中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領、安倍首相=24日、中国・成都(共同)
 日中韓首脳会談を前に、記念撮影に臨む(左から)中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領、安倍首相=24日、中国・成都(共同)

 【ソウル=名村隆寛】日中韓3カ国首脳会談で北朝鮮の非核化に向けた3カ国の連携が議論される中、北朝鮮が軍事挑発をちらつかせているにもかかわらず、韓国政府は「人道的支援」の名目で対北援助に踏み切る構えだ。

 韓国統一省が23日の会議で決めたもので、大韓赤十字社を通し、今年、台風被害を受けた北朝鮮に災害復旧費用として20億500万ウォン(約2億円)を支援するという。統一省では、被害施設の改補修や災害への訓練の支援だと説明した。

 北朝鮮は今月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)関連とみられるエンジン燃焼実験などを行っており、最近、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が出席し、党中央軍事委員会拡大会議を開き「自衛的国防力発展のための核心的問題」を討議。金氏は「国の武装力をさらに強化するための対策を決定する」と述べた。

 人道支援とはいえ、このタイミングでの対北支援について、韓国国内でも疑問視する見方は少なくない。

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