【歳末記者ノート】秋田発 明確な安全性 防衛省は真摯な説明を 地上イージス新屋配備問題

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日本海を望む新屋演習場内の様子。当初計画ではイージス・アショア配置は写真奥の左寄りになる=秋田市新屋町(東北防衛局提供)

日本海を望む新屋演習場内の様子。当初計画ではイージス・アショア配置は写真奥の左寄りになる=秋田市新屋町(東北防衛局提供)

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の陸上自衛隊新屋演習場配備計画は今年後半、地元秋田市を中心に反対論が強まった。核ミサイル攻撃の抑止に不可欠な施設で、安全性は防衛省が確認したが、調査での不手際を機に「賛成とは口にできない」様相となった。

 同省は5月、東日本20候補地から新屋を適地としたが、安全性とは別に不適地周辺の山の障害角度を誤計算などが発覚。住民説明会は「予定地が住宅地から700メートルと近すぎる」「イージスが最初に攻撃される」など反対一色となり、同省は再調査に追い込まれた。結果が出るのは来春だ。

■「国の対応不十分」と知事

 参院選で配備反対を公約の1つにした野党統一候補に自民現職が敗れ、市町村議会の反対陳情・請願の採択も加速。当初は「安全距離を700メートル程度確保できれば」とした佐竹敬久知事も「国の対応は不十分で、もう新屋は無理」と言い、官房長官と防衛相は「再調査は住宅地との距離を考慮する」と発言している。

 保守系県議は「以前から思想的、政治的な反対は強かったが、防衛省のミスで住民の不信と反発も強まった」と話す。

 イージスは北朝鮮や中露の核ミサイルなどを常時監視し、発射しても迎撃するから「無駄だ」と抑止するのが最大の狙い。だから世界で迎撃ミサイルが稼働して例はない。

 政府は監視対象を高高度を弧状に飛ぶ弾道ミサイルに限るが、低空を水平飛行する巡航ミサイルへの核搭載がわかれば対応せざるを得ないとされる。その際「高さがどうあれレーダー前方の山などの障害物は探知の支障となる」と、レーダー管制も務めた自衛隊幹部は語る。

 イージスの安全性については防衛省は当初調査で、電磁波はレーダーから半径230メートル以遠で「人体に影響せず安全」と確認。さらに電波吸収壁設置などで電磁波は一層弱まるとしている。万一の際のミサイル発射の噴煙は、200メートル以遠で人体に影響しないと判明。発射後に切り離すブースター(補助推進器)は演習場内に落下する計算軌道で発射する。ミサイルは切り離し後に軌道修正できるのだという。

■「誤爆などなく安全」

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