東京大学発ベンチャー企業のトラストスミス(東京都文京区)は、人工知能(AI)を使った自動搬送ロボットを開発した。ロボットのセンサーが対人や対物などとの距離や相対速度を瞬時に測定。対向する人や障害物を自動で回避する。
同社は11月、障害物を認識して回避するAI技術を開発しており、この技術をロボットに取り込んだ。主に物流現場や工場などでの利用を想定しており、令和2年には実用化に向けて、物流会社などからの協力を得ながら実証実験に取り組む考え。
自動搬送ロボはこれまでにも存在するが、あらかじめ床に貼られた磁気テープの上を走行するものがほとんど。トラストスミスが開発した自動搬送ロボはそうした必要がなく、ロボットが自由に走行できる。
トラストスミスは平成31年1月に設立。東京大学で工学、数学、物理学、農学などを学ぶ学生が開発メンバーに加わっている。