農業ITベンチャーのファームノート 約8億5000万円を調達 研究牧場建設へ


 農業ITベンチャーのファームノートホールディングス(北海道帯広市)は、投資会社のスパークスグループによる「未来創成2号ファンド」などを引受先とする第三者割当増資により、総額約8億5000万円を調達した。調達した資金は、牛の生育管理システムの機能強化や研究開発のための自社牧場の建設などに充てる。

 ファームノートが開発した牛の生育管理システムは、牛の首に付けたセンサーで発情や疾病を検知し、クラウド基盤で収集。人工知能(AI)も活用して牛舎全体での生育管理をしやすくした。すでに4000の農家で利用されている。令和2年春にこのシステムの改良版の提供を始める。

 また新規事業として、農業畜産分野でのITの利活用や牛舎の設計、疾病予防や遺伝改良、衛生管理などに関するコンサルティングサービスを2年に立ち上げる。



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