大阪市内の主要百貨店で2日、新年の初売りが始まった。各店とも人気のブランド商品や富裕層向けの高額商品、体験型商品などの福袋を充実させ、冬のセールも開催。開店前の早朝から買い物客の行列ができ、新春らしいにぎわいをみせた。
福袋約7万5千個を用意した阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)では、午前5時15分ごろからでき始めた行列が約7500人に増え、混雑解消のため30分繰り上げて同9時に開店。食品や化粧品、衣料品などの売り場が福袋を求める買い物客でにぎわった。
また、約5万個の福袋を用意したあべのハルカス近鉄本店(同市阿倍野区)では約6千人、昨年9月に86年ぶりの建て替え工事を経て全面開業した大丸心斎橋店本館(同市中央区)では約1200人が開店前から行列を作った。
阪急うめだ本店を訪れた愛媛県四国中央市の砂見尚さん(78)は両手に福袋を抱えながら、「毎年、家族総出で大阪市内の百貨店を巡るのが楽しみ。今日は5万円の予算で牛肉やハム、菓子の福袋を買いました」と笑顔で話していた。