有害野党さん、原油の9割が中東依存なのにタンカーの安全確保を無視して自衛隊派遣に反対してしまう
トランプ大統領“イラン大打撃”宣言! 緊迫する中東情勢、海自派遣の中止求める左派野党…タンカーの安全確保はどうする
2020.1.6
米国とイランが一触即発の状況だ。米軍が「テロの首謀者」として、
イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のガーセム・ソレイマニ司令官を殺害したことを受け、
イラン側は軍事的報復を明言した。これに対し、ドナルド・トランプ米大統領は
「(米国に報復した場合)最新鋭の軍事装備品を投入する」「大きな打撃を与える」と警告している。
世界経済への影響も懸念されるなか、日本政府が昨年末に閣議決定した中東への海上自衛隊派遣に、
左派野党やメディアが反対論を強めている。ただ、原油の9割近くを中東に依存する日本が、
同海域での安全航行から逃げていいのか。丸腰の民間タンカーを放置するのか。
◇
イラクで殺害されたソレイマニ氏の遺体は5日、イランに到着した後、南西部の都市アフワズと、
シーア派の聖地マシュハドに移され、大規模な葬儀が行われた。
マシュハドでは100万人以上が参列したという。国営メディアによると、
参列した多数の市民は「米国に死を!」などのスローガンを叫んだ。
革命防衛隊のデフガン司令官は5日、米国への報復について「軍事施設に対する軍事的な対応になる」と明言した。
イランは5日、欧米など6カ国と2015年に結んだ核合意をめぐり、
合意で規定されたいかなる制限も順守しないとし、無制限にウラン濃縮を行うと表明した。
ロイター通信などが伝えた。
シーア派が多い隣国イラクの首都バグダッドでは5日、旧米軍管理区域(グリーンゾーン)に2発のロケット弾が撃ち込まれた。
前日に続く攻撃で、犯行声明はないが、イラン側による報復の可能性が高まっている。
これに対し、トランプ氏は5日、ツイッターに「イランが米国民や施設を攻撃した場合、
米国は即座に反撃する。恐らく不釣り合いなやり方になる」と投稿し、イランを牽制(けんせい)した。
トランプ氏は前日のツイッターでも、「(イランが)米国に対する報復をずうずうしく公言している」
「これ以上の脅しはいらない」「(米国に報復した場合、イランの重要施設など52カ所を標的として)
大きな打撃を与える」と警告しており、怒りのボルテージを高めているようだ。
「世界の火薬庫」となった中東の情勢をめぐり、世界各国は懸念を強めている。
国連のアントニオ・グテレス事務総長は声明で「世界にはペルシャ湾岸での新たな戦争に対応する余裕はない」と警告。
各国指導者らに「最大限の自制を働かせる」よう求めた。
(続く