【ロンドン=板東和正】英国の最大野党、労働党は6日、昨年12月の下院総選挙で歴史的大敗を喫したことを受け、辞意を表明しているコービン党首の後任を4月4日の党大会で公表する方針を決めた。党員らによる投票で新党首を選出する。
労働党は今月7日から新党首の候補者の受け付けを開始し、2月下旬から4月初めにかけて党員らによる投票を実施。英BBC放送によると、党の「影の欧州連合(EU)離脱担当相」を務めるスターマー氏ら6人が出馬の意向を示している。
英調査会社ユーガブが昨年12月20~30日に労働党員1059人を対象に行った調査では、スターマー氏の支持率が31%と首位だった。スターマー氏はEU残留派として知られる。
英国のEU離脱が主な争点となった昨年12月の総選挙で、労働党の議席は243から203に大きく減少した。離脱問題に関して「残留」か「離脱」かを明確にしなかった同党のあいまいな態度が、有権者の支持離れを招いたとみられている。