平成30年7月の西日本豪雨で被災し、仮校舎を使っていた岡山県倉敷市真備町地区の川辺小が8日、本校舎で3学期の始業式を開いた。同地区で被災した小中学校のうち、元の校舎に戻るのは川辺小が初めてで、約1年半ぶりに児童約290人が登校した。
始業式では本多卓郎校長が「ここが君たちのふるさとで、自分たちの学校。皆で力を合わせてこれまで以上に素晴らしい学校にしよう」と呼び掛けた。6年生の奥田泰司君(12)は「玄関に入ったとき、懐かしいなと思った。仮設校舎の生活にも慣れてさみしかったが、やっぱり入学式の場所で卒業式を迎えたい」と笑顔を見せた。
川辺小は豪雨で1階や体育館が浸水。直後は地区外の小学校や幼稚園を間借りして授業を続け、30年10月からは同地区で被害のなかった別の小学校の校庭にプレハブ校舎を建てて授業をしていた。