石油元売り大手のJXTGホールディングスが、イランによるイラク国内の米軍駐留基地への攻撃など、中東情勢への警戒感の高まりを受け、中東地域への出張について制限する指示を出したことが8日、分かった。大手企業で今回の中東情勢の緊張で、具体的な対策をとったのは初めてとみられる。
傘下のJXTGエネルギーなどの社員が対象で、不要不急の案件ではない場合は、中東諸国への出張は取りやめることを通知した。同時に、アブダビなどの現地駐在員に対し、退避計画や、水や日用品などの緊急対応備蓄品の再確認を徹底するように指示したという。