9日午前の東京株式市場は中東情勢の緊迫化懸念が和らいだことを背景に、日経平均株価(225種)は大幅反発し、全面高となった。イランの弾道ミサイル攻撃に対する米国の軍事的報復が回避され、前日の米国市場が堅調に推移したことや円安ドル高が大きく進んだことが好感された。前日終値に比べ上げ幅は一時、450円を超えた。
午前終値は、前日終値比473円05銭高の2万3677円81銭。東証株価指数(TOPIX)は25・47ポイント高の1726・87。午前11時現在の東京外国為替市場の円相場は前日比82銭円安ドル高の1ドル=109円23~24銭。
トランプ米大統領は8日、米軍駐留基地への攻撃に踏み切ったイランに対し軍事的報復はせず、新たな経済制裁により圧力をかけ続ける意向を表明した。米ダウ工業株30種平均は反発し、9日の東京市場は投資家心理が大きく改善した。