横浜市磯子区で9日、水道管が破裂し、周辺3区で断水などが起きた事故で、同市は10日に水道管の復旧作業が完了したと発表した。この影響で、磯子区、港南区、南区の最大約3万世帯が一時的な断水や、水道の蛇口から濁水が出るなどの被害があった。
市水道局によると、9日午後2時20分ごろ、同市磯子区磯子の市道で、地下約1・5メートルに埋設された水道管(口径約30センチ)が破裂し、土砂が水とともにあふれ出したという。破裂した水道管の上部に別の水道管(同約20センチ)が接触して破損したことが原因。車両の通行などで土砂がすり減ったことや水道管の老朽化などが影響したとみられる。
市は、10日午前1時に破損部分の補修を完了。埋め戻し作業なども終了した。今回破裂した水道管は、昭和48年に埋設したパイプで、一度も更新していなかった。同局は「水道管が破裂した原因を詳しく調べ、再発防止に努めたい」としている。