【台湾・総統選】蔡氏が史上最高800万票超の得票で当選「国家主権守り続ける」





台湾総統選の開票速報に盛り上がる民進党の蔡英文総統の支持者ら=11日、台北市(共同)
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 【台北=田中靖人】台湾の総統選は11日、投開票され、中国の圧力に抵抗する姿勢を示してきた民主進歩党の蔡英文(さい・えいぶん)総統(63)が親中路線の野党、中国国民党の韓国瑜(かん・こくゆ)高雄市長(62)に大差をつけ、史上最高得票で再選を果たした。台湾統一を掲げる中国に対し、台湾の有権者は強烈なノーを突き付けた。

 蔡氏は11日夜、内外メディアとの記者会見で「勝利をしても反省を忘れず、国家主権を守り続ける」と述べた。次の総統任期は5月20日からの4年。副総統候補の頼清徳(らい・せいとく)前行政院長(首相に相当)と2期目をスタートさせる。

 韓氏は高雄市で支持者に「私の努力が足りず、皆さんの期待を裏切った」と敗北を認めた。 国民党の呉敦義党主席は責任を取り主席辞任を表明した。

 中央選挙委員会によると、蔡氏の得票数は800万票超となり、2008年に中国国民党の馬英九氏が獲得した約766万票を上回った。蔡氏が再選を果たしたことで、台湾は今後も日米豪などと連携して中国に対抗していく。

 11日には立法委員(国会議員に相当)選も行われた。総統選との相乗効果で、与党・民進党が過半数を維持する勢い。



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