12日付のブラジル主要紙エスタド・ジ・サンパウロは、日本から中東レバノンに逃亡した前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告とのインタビューを掲載した。被告は逃亡について「決定、計画、実行とも迅速に行った。なぜなら日本人は迅速ではないからだ」と語った。
被告は「日本人は綿密な準備と計画と理解がなければ、迅速に行動しない。逃亡を成功させるには、素早く出し抜く必要がある」と述べた。
ベルサイユ宮殿をパーティーなどに利用したり、リオデジャネイロ在住の姉が日産からアドバイザー業務の報酬を受け取っていたりしたことについて、公私混同は「率直に言ってなかった」と強調。「こういう問題が生じると(正しく証言してくれる人々が)姿を消してしまう」と語った。
被告はブラジル出身だが、同国政府が日本での逮捕後に被告を十分に支援しなかったと不満を漏らした上で「ブラジル国籍を持っていることは、日本ではほとんど意味がない」と述べた。(共同)