21日にもトランプ氏弾劾裁判 米上院、ウクライナ疑惑で





14日、ワシントンの米議会で、記者団に話す共和党上院トップのマコネル院内総務(UPI=共同)

 【ワシントン=住井亨介】米野党・民主党のペロシ下院議長は14日、トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾訴追決議の上院への送付について15日の下院本会議で採決すると発表した。民主党の賛成多数で可決される見込み。上院で多数派の与党・共和党は速やかに弾劾裁判を進めて無罪判決を出したい考えで、上院共和党のトップ、マコネル院内総務は21日にも裁判を始める考えを示した。

 下院は昨年12月18日、トランプ氏の弾劾訴追決議を可決したが、民主党は「公正な裁判」を求め、弾劾裁判で元職を含む政権幹部の証言を要求。これに慎重な共和党に圧力をかけるため、決議の上院送付を留保していた。だが、共和党からの譲歩が得られない中、民主党内からも裁判開始の遅延に懸念の声が上がっていた。

 ペロシ氏は14日の声明で「米国民は証人を呼ばないで裁判を始める上院の動きを政治的な隠蔽と捉えるだろう」と改めて共和党を批判。これに対し、マコネル氏は同日の記者会見で「証人の問題はしかるべき時に対処する」と述べるにとどめた。

 下院本会議の採決では、弾劾裁判で検察官役(訴追委員)となる下院議員の指名も行う。



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