レースで順位を操作した見返りに現金を受け取ったとして、モーターボート競走法違反容疑で元選手が逮捕された事件を受け、日本モーターボート競走会の潮田政明会長は15日、東京都内で記者会見し「お客さまの信頼を損ねた」と陳謝した。持ち物検査の強化や金属探知機導入などの再発防止策の策定を急ぐ考えを示した。
名古屋地検特捜部は今月8日、元ボートレーサー、西川昌希容疑者(29)らを逮捕。特捜部などによると、選手はレース前、宿舎に通信機器を持ち込むことが禁止されているが、西川容疑者は不正に持ち込んだスマートフォンで、共犯とされる親族の男(53)と連絡を取り合って、順位を相談していたとみられる。
潮田会長は会見で「どのように(スマホが)持ち込まれたか分かっていない」と断りつつ「検査態勢の強化を検討したい」と強調した。