今年12月に4期目の任期満了を迎える福田富一知事に対し、県内の14市長が16日、5選へ向け立候補を要請した。選挙は11月に行われる見通しだが、福田知事は現時点で出馬に関する意思を明言しておらず、県市長会(会長・佐藤栄一宇都宮市長)として立候補を促した。
関係者によると、要請については同日、宇都宮市内で市長会の会合が開かれた際に話し合われ、全14市長の意見が一致。午後に福田知事を訪ねて要請した。
4年前の改選で福田知事が立候補の意向を表明したのは6月だった。5期目については、記者会見などで「台風被害の復旧復興が最優先」と述べており、令和2年度当初予算案を審議する県議会定例会(3月24日まで)の閉会以降に意思を表明するとみられる。
市長会は、8年前の知事改選でも福田知事に出馬を要請した経緯がある。今回は「多選批判」も想定されるだけに、福田知事が正式に立候補を表明すれば市長会として推薦する方向だ。(山沢義徳)