共産党の山添拓政策委員長が2日までに、X(旧ツイッター)を更新。東京都の小池百合子都知事が1日の定例会見で、1923年(大12)9月1日に発生した関東大震災の際に虐殺された朝鮮人らを悼む式典への追悼文を2017年以来9年連続で、送らない意向を明らかにしたとの報道を引用し「歴史の事実を踏まえるべきだ」と批判した。
関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」「朝鮮人が略奪や放火をした」などのデマが広がり、虐殺が起きた。日朝協会東京都連合会などによる実行委が毎年9月1日に、墨田区の東京都立横網町公園内にある関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑前で追悼の式典を開いており、石原慎太郎元都知事ら歴代都知事が追悼文を寄せてきた。
小池氏は2016年7月31日の都知事選で初当選した年は、追悼文を送ったが、17年からは送っていない。1日の会見で、同じ都立横網町公園で公益財団法人東京都慰霊協会の主催で開かれる大法要で「震災による極度の混乱の下で犠牲となった方も含め、全ての方々に対して慰霊する気持ちを表してきた」とし、追悼文を送らない理由を説明した。
山添氏はXで「小池都知事は今年も、関東大震災に乗じて虐殺され犠牲となった朝鮮人らへの追悼文を送らない意向だという。
これまで『全ての犠牲者に哀悼の意を表す』といい、虐殺の有無は『さまざまな研究がある』と誤魔化してきた。歴史の事実を踏まえるべきだ」と訴えた。