パナソニックは16日、空気中に漂う菌・ウイルスやにおいを除去する除菌脱臭機「ジアイーノ」の新製品を4月1日に発売すると発表した。給水管に直結できるタイプで、これまでの製品に比べて給水の手間がなく、メンテナンスが毎日から月1回に減少。介護施設や保育施設での利用を想定しているという。
同社によると、ジアイーノは食塩水を電気分解することで「次亜塩素酸」を生成し、フィルターに染み込ませて空気を通すことで除菌・脱臭する機能を持つ。脂質の膜を持つ菌やウイルスに有効なアルコールに比べ、次亜塩素酸は膜の有無に関わらず、幅広い菌やウイルスを抑制する効果があるという。
従来の製品では毎日、タンクに水道水とタブレット錠の塩を補充する必要があったが、新製品では取り付け工事で給水管に直結することで給水の手間を省略。メンテナンスは塩の補充と排水作業が月に1回、20分程度で済み、時期を予告する機能も付けた。
今回発売する水道直結型は26畳用でメーカー希望小売価格は36万2千円。介護施設や保育施設、オフィスなど一定の広さがある事業所への販売を想定しており、施設内で除菌・脱臭効果が最大化できる配置場所を提案する無償サービスも同時に始める。
パナソニックエコシステムズの西浦義晴執行役員は「人手不足で日々のメンテナンスが大きな負担になる介護施設や保育施設などで、手間のかからない新製品を活用してほしい」と話す。