【五輪後の日本経済】景気腰折れなし 東芝 車谷暢昭会長 

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インタビューに答える東芝の車谷暢昭会長(松本健吾撮影)

インタビューに答える東芝の車谷暢昭会長(松本健吾撮影)

 --昨年の国内外の経済をどう見ているか

 「米中はちゃんと歩み寄っており、米国の景気は底堅い。日本は消費税増税をやる一方で財政出動もしている。中国が米中摩擦で自動車販売などが落ちているが、全体としてはコントロールされた状態にある」

 --今年の見通しは

 「米中はいったん合意をみているし、英国も欧州連合(EU)をすぐ離脱するわけではない。中国は過剰債務問題が不安要因だが、まだ国家ぐるみで支える力はある。今年も世界経済は穏やかに成長するだろう。国内は東京五輪・パラリンピックがあるが、前回の東京五輪のときよりも国内総生産(GDP)の規模が圧倒的に大きいので、五輪後に景気が腰折れることはなく、安定的に推移するだろう」

 --中期経営計画1年目を振り返って

 「従業員が本当に頑張ってくれた年なので感謝している。経営的には負の遺産の処理を約束し、最後に液化天然ガス(LNG)事業が残ったが、これも処理した。財務内容だけみたら他の電機メーカーと遜色ない数字になった。収益性も改善しており、今期はある種のV字回復を達成できるのではないか」

 --今後の稼ぐ力のポイントは

 「よく『稼ぎ頭がない』といわれるが、今ある事業が稼ぎ頭になる。これまでも東芝の製品が悪いわけではなく、会社の運営の仕方がよくなかった。まだ調達改革など道半ばなので、これを全部やり切ればそれぞれの事業でしっかりした収益が出るようになる。加えて医療や量子暗号といった新事業を立ち上げ、さらにデジタル事業で大きく成長させる」

 --リストラも断行したが、人材確保の状況は

 「非常に潤沢にいい人材がいるので、特段問題はない。市場が縮小している一部の事業については、やらざるを得ないことはやってきた」

 --コンプライアンス(法令順守)の取り組みは

 「東京証券取引所の注意銘柄にいったん落ちて、それを解除するときに、率直にいって日本で今一番強いガバナンスがかかる会社になった。お墨付きをいただいたので、それをしっかり実行に移している段階だ」

 --東証2部から1部への復帰については

 「株主のほぼ全員から『2部にいると株価の形成がいびつになる』と言われる。『1部に早く戻せ』というのが市場の声なんだろう。1部への移行基準の緩和が決まれば普通に申請したい。ただ、東証にいいよといわれて準備に3カ月かかるということはあり得ないので、どんな事態にも対応できる準備はしている」(経済本部 桑原雄尚)

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