ジョージ・A・ロメロ監督の金字塔ホラー映画『ゾンビ』、Amazonプライム・ビデオで見放題配信開始!その影響力と魅力を徹底解説

ジョージ・A・ロメロ監督による伝説的ホラー映画『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』が、ついにAmazonプライム・ビデオの見放題サービスに登場しました。この作品は、単なるホラー映画にとどまらず、その後の「ゾンビ映画」というジャンルを確立した、まさに映画史における金字塔とされています。アマプラでは、米国劇場公開版、ディレクターズカット版、そしてプロデューサーを務めたダリオ・アルジェント監修版の3種類のバージョンが楽しめ、ファンにとっては見比べることができる貴重な機会を提供します。

ジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画『ゾンビ』米国劇場公開版のキービジュアル。Amazonプライム・ビデオでの配信を告知。ジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画『ゾンビ』米国劇場公開版のキービジュアル。Amazonプライム・ビデオでの配信を告知。

「ゾンビ映画」の金字塔を打ち立てた背景

1978年9月に公開された『ゾンビ』は、突如として死者が蘇り人間を襲い始めるという未曽有の状況下で、生き残りを図る人々のサバイバルホラーを描いています。本作が画期的だったのは、群れをなして人間に襲いかかるゾンビという、現在に続く「ゾンビ映画」の基本的なフォーマットを確立した点にあります。その影響力は映画界に留まらず、ゲーム分野においても「バイオハザード」シリーズをはじめとする数々の人気ゾンビゲームに多大なインスピレーションを与えてきました。

物語の舞台としてショッピングモールを選んだ点は、消費社会への鋭い風刺としても解釈され、単なるエンターテイメント作品以上の深みを持っています。ロメロ監督は、これ以前にも死者の蘇りを描いた1968年のデビュー作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で、人間同士の争いや人種差別といった社会問題を批判的に描いており、『ゾンビ』にもその思想が受け継がれています。

ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督のポートレート。ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督のポートレート。

アマプラで楽しめる3つのバージョンとその特徴

今回Amazonプライム・ビデオで配信が開始された『ゾンビ』の各バージョンは、それぞれ異なる魅力を持っています。米国劇場公開版は2時間7分、ディレクターズカット版は2時間19分、そしてダリオ・アルジェント監修版は1時間59分と、長さも演出も微妙に異なります。特に、日本で1979年に劇場公開されたのは、ダリオ・アルジェント監修版にさらに手が加えられたものであり、本作には他にも様々なアレンジ版が存在することが知られています。

また、2004年に公開された映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』は、『ゾンビ』のリメイク作品として、その特徴的な「走るゾンビ」で新たな恐怖を提示し、多くの観客を震え上がらせました。

まとめ

夏の映画といえば、やはりホラーは外せません。近年ではファウンド・フッテージやモキュメンタリーといったスタイルのホラー映画が流行を見せていますが、この機会にジョージ・A・ロメロ監督の不朽の名作『ゾンビ』を通じて、改めて「ゾンビ映画」の原点に触れてみてはいかがでしょうか。その社会的なメッセージとエンターテイメント性の融合は、今なお色褪せることなく、私たちに深い衝撃と興奮を与えてくれることでしょう。


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