林道の側溝に設置された鉄製の蓋(グレーチング)を転売目的で盗んだとして、群馬県警捜査3課などは22日、窃盗の疑いで、いずれも前橋市富士見町石井の無職、岩井実容疑者(51)と息子の勇人容疑者(26)を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めている。
前橋市や同県渋川市などでは昨年10月ごろから、市道や林道の側溝などに設置されたグレーチングが盗まれる被害が相次いで発生。枚数は約260枚に上る。両容疑者は「数十件やった」と余罪をほのめかしており、県警は裏付けを急ぐ。
逮捕容疑は昨年6月中旬から12月11日午後までの間、前橋市柏倉町の林道の側溝に設置された同市管理の重さ15・5キロのグレーチング1枚(時価1万円相当)を盗んだとしている。
グレーチングは県内の金属買い取り業者に転売。聞き込み捜査などから両容疑者が浮上した。
両容疑者は調べに対し、「生活費が欲しかった」と供述しているという。