メルペイがオリガミ買収 生き残りへスマホ決済統合





メルカリとOrigamiのアプリ=23日午後、東京都千代田区

 フリーマーケットアプリ大手メルカリは23日、傘下のスマートフォン決済を手掛けるメルペイ(東京都港区)が同業のOrigami(オリガミ、東京都港区)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。株式の取得額は非公表で、取得は2月25日を予定する。スマホ決済をめぐり合従連衡が加速する中、地方の加盟店開拓で強みを持つオリガミを取り込むことで生き残りを図る。

 顧客や加盟店への一定の周知期間を経てオリガミの「オリガミペイ」をメルペイに統合する。オリガミは平成28年にいち早くスマホ決済を開始したが、ヤフーとソフトバンクが共同出資する「ペイペイ」やLINE(ライン)の「LINEペイ」など、大手の知名度に押され、伸び悩んでいた。

 メルカリとメルペイは同時に、信金中央金庫と業務提携で基本合意したと発表した。オリガミは30年に信金中金と資本業務提携を結んでおり、地方の中小企業を中心に両社で累計8万社の加盟店を開拓した。メルペイは信金中金のネットワークを生かし、地方への普及加速につなげたい考えだ。

 ただ、ペイペイは個人営業の加盟店が80万店舗に上り、地方でも急速に勢力を拡大している。一方、メルペイはヤフーを傘下に持つZホールディングスとLINEの経営統合で、LINEペイ、NTTドコモの「d払い」、KDDI(au)の「auペイ」と組んだ4社連合が崩壊。新たな連携先を模索していた。



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