(2)止まらない障害者への差別的発言「愛する家族であっても安楽死させるべきだ」
《殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告の被告人質問が続いている。弁護人は植松被告がノートに記したという“7つの秩序”について順に質問。話題は「大麻」に移った》
弁護人「大麻について考えたことは」
植松被告「大麻は本当に素晴らしい草です。本当に感謝しています。嗜好(しこう)品として使用、栽培を認めるべきだと思う」
弁護人「日本は大麻が禁止されている理由はわかりますか」
植松被告「病気が治ると薬が売れなくなるからだと思います。楽しい草と書いて薬になります。楽しい心が超回復につながります」
《大麻を使うと病気が治るため、医薬品が売れなくなる-。植松被告は禁止の理由をこう捉えているようだ》
弁護人「私は詳しくないですが、使用するとどうなるのですか」
植松被告「脳が膨らみます」
弁護人「どういうことですか」
植松被告「多幸感を与えるのは事実です。ビルゲイツも人生最大の経験といっています」
弁護人「ほかの薬物と比べて違うのか」
植松被告「ほかの薬物はばかにして考えなくすることで楽しむ薬です。脱法ハーブはばかになっている実感がありました」
《弁護人が脱法ハーブの使用歴を確認すると、21歳から23、24歳まで使用していたと答えた》
植松被告「最悪です。ろれつが回らなくなったり計算ができなくなったりしました。大麻を吸って治療できたと思います」
《大麻は23、24歳から事件まで吸っていたという。弁護人の確認に対し、週に2~4回、主に自宅で使用していたと説明した。“多幸感”を思い出したのか、植松被告の声に力がこもる。回答の途中、ズボンのポケットからハンカチで顔全体をぬぐった》
弁護人「いいですよ、ゆっくり話しましょう」
植松被告「はい」
《植松被告は照れ笑いのような表情を浮かべる》
弁護人「みんな使うべきだとあなたは考えるのか」
植松被告「はい」