米事務機器大手ゼロックスは23日、米パソコン・プリンター大手HPの次期株主総会で、新たな取締役の候補としてHPから独立した立場の11人を提案すると発表した。買収実現に向けて経営陣刷新を狙う。買収提案を再三拒否され、敵対的な動きに踏み切った。
ゼロックスが諮る取締役候補には、航空や通信など大手企業の元幹部が名を連ねた。HPの現取締役は12人。米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版によると、ゼロックスは最近、取締役候補の提案権を得るためHP株を購入したという。
オフィスのペーパーレス化の進展で印刷需要は減少傾向にあり、両社はコスト削減など事業の合理化が共通課題となっている。(共同)