交番に届けられた財布から11万円着服 川崎署の巡査を懲戒免職


 交番に届けられた落とし物の財布から現金を着服したなどとして、神奈川県警監察官室は24日、業務上横領の疑いなどで、川崎署地域課勤務の男性巡査(24)を同日付で書類送検し、懲戒免職処分にしたと発表した。また、監督責任を問い、前川崎署副署長ら7人を同日付で警務部長注意処分などとした。

 書類送検容疑は平成29年9月ごろから令和元年6月ごろまでの間、約11回にわたって、勤務中、交番に拾得物として届けられた財布から現金計約11万円を横領したなどとしている。

 同室によると、元巡査はパチンコなどのギャンブルで借金を作っていたといい、「サラ金の返済に困っていたのと遊興費が欲しかった」「(横領は)20回くらいやった」などと供述している。また、平成30年4月には、拾得物の鍵束を横領しており、「遺失者が分かれば、鍵を使って家に入り、カネを盗もうとした」とも話しているという。

 同室の寺沢陽公室長は「警察業務への信頼を損なう行為。心からおわび申し上げる」とコメントした。



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