伊丹空港、五輪前にリニューアル全面開業 店舗増加「わくわくする空港に」





伊丹空港に設置される「ウオークスルー型店舗」のイメージ図(関西エアポート提供)

 大阪(伊丹)空港で進むターミナルのリニューアル工事について、空港を運営する関西エアポートは24日、全面開業を7月の東京五輪・パラリンピック開幕前に行うと発表した。出発時の保安検査を受けた後のエリアの店舗数を拡充するとともに、検査を効率化できる「スマートレーン」を増設。搭乗までの流れを円滑にして航空機の定時運航に貢献する。快適さや利便性を訴え、新幹線の旅客などを取り込みたい考えだ。

 保安検査後のエリアの物販や飲食の店舗数は工事前の11から31に増加。うどんの「道頓堀 今井」や大衆食堂「堺 銀シャリ げこ亭」など25店が新規出店し、複数店舗を1本の通路で見て回れる回遊型の「ウオークスルー型」の設計を取り入れた。空港全体の店舗面積に対する検査後エリアの割合は約1割から約5割まで拡大する。保安検査場では手荷物を自動でエックス線検査機まで運ぶ「スマートレーン」を現状の4台から14台に増設。これにより1時間あたりの通過旅客数は30~35%増やせる。

 伊丹空港のリニューアルは平成28年2月に工事が始まり、30年4月に一部の商業エリアなどが先行オープンした。関西エアの北山博常務執行役員は「わくわくする空港に生まれ変わる。東京などに新幹線で向かっている旅客を伊丹に振り向けたい」と狙いを語った。



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