前橋4人射殺、死刑囚死亡 首謀元暴力団幹部、自殺か

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 平成15年に前橋市のスナックで4人が死亡した拳銃乱射事件で、殺人罪などに問われ、刑が確定した指定暴力団住吉会系元会長の矢野治死刑囚(71)が26日、東京拘置所内で死亡したことが関係者への取材で分かった。自殺とみられ、法務省が詳しい状況を調べている。

 確定判決によると、矢野死刑囚は元暴力団幹部の小日向将人死刑囚(50)と山田健一郎死刑囚(53)に、対立していた元暴力団組長の殺害を指示。15年1月、前橋市のスナック店内で拳銃を乱射して客3人を殺害、元組長ら2人に重傷を負わせ、店の前にいた元組長の護衛役1人を射殺するなどした。

 26年の死刑確定後には、8~10年にいずれも不動産業の男性2人の殺害に関わったと告白。これに基づき、神奈川県と埼玉県の山中で2人の遺体が見つかったが、公判では無罪を主張し、東京地裁は30年12月、「告白の目的は死刑執行の引き延ばしだ」などとして無罪を言い渡し、検察側が控訴せず確定した。

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