南米ペルーで26日、国会(130議席)解散に伴う議員選が投開票された。地元調査会社のサンプル集計によると野党ながら議員数が最多だったフジモリ元大統領(81)派政党「フエルサ・ポプラル」は、元大統領の長女で党首のケイコ容疑者(44)の汚職疑惑などの影響で勢力が後退。2021年の大統領選での勝利を狙うフジモリ派にとって、厳しい結果となった。
サンプル集計(開票率約95%)では伝統政党の人民行動党が得票率10・1%で首位、フエルサ・ポプラルは6・9%で6位。
元大統領は在任中の人権侵害事件で服役中で、大統領選での不正資金疑惑で捜査を受けるケイコ容疑者は政治活動を休止。18年6月に国会での票買収疑惑で議員資格を停止された次男ケンジ氏(39)も政治から遠ざかっている。解散は政権と激しく対立するフエルサ・ポプラルに業を煮やしたビスカラ大統領が、昨年9月に断行した。(共同)