クマ被害深刻化で再注目!松山ケンイチ、東出昌大ら「狩猟芸能人」の実態

2025年11月12日、参院予算委員会において高市早苗首相が「クマ被害対策」に言及し、2025年度補正予算案に自治体への支援策を盛り込む考えを示したことで、深刻化する獣害問題への政府の動きが明らかになりました。政府はさらに、狩猟免許を持つ自治体職員、通称「ガバメントハンター」の確保支援を打ち出すなど、事態の深刻さに対応しています。このような状況の中、世間の注目を集めているのが、狩猟免許を持つ芸能人たちの存在です。

深刻化するクマ被害、政府も対策に本腰

近年、日本全国でクマによる被害が急増し、人里での目撃情報や農作物への被害が深刻化しています。これを受け、政府は高市早苗首相の発言からもわかるように、対策の強化に乗り出しています。自治体への財政的支援に加え、専門的な知識と技術を持つガバメントハンターの育成・確保を推し進めることで、地域住民の安全と生活を守るための具体的な行動を示しています。この獣害問題は、単なる環境問題に留まらず、社会全体で取り組むべき喫緊の課題となっています。

クマ被害対策に注目される松山ケンイチ(左)と東出昌大(右)クマ被害対策に注目される松山ケンイチ(左)と東出昌大(右)

松山ケンイチ:持続可能な活動と衝撃的な体験

俳優の松山ケンイチさんは、約4年前から東京と田舎での2拠点生活を送り、その中で狩猟を始めた一人です。狩猟のきっかけは、妻である小雪さんの知人の紹介で出会った人物から鹿肉を振る舞われたことでした。その際、捕獲されたシカの皮が廃棄される現実を目の当たりにし、その命を無駄にしないため、獣皮を活かしたブランド「momiji(もみじ)」を小雪さんと共に立ち上げました。これは持続可能な社会を目指すサステナブルな活動として注目されています。

今年9月には、松山さんが自身のYouTubeチャンネルで公開した動画が大きな衝撃を与えました。その動画では、田畑を荒らすクマを駆除するハンターに同行する様子が映し出されています。ハンターが一撃でクマを仕留め、念のためにさらに一発命中させた際、近くにいた松山さんの顔に返り血が浴びせられるという生々しい場面がありました。しかし、彼はその顔のままで帰りの車に平然と乗っており、その冷静な態度に多くの視聴者が驚きを隠せませんでした。

ガクテンソク・よじょう:漫才師兼ベテランハンターの顔

2024年のフジテレビ系「THE SECOND〜漫才トーナメント〜」で王者となった漫才コンビ「ガクテンソク」のよじょうさんも、もう一つの称号である“ハンター”として知られています。相方の奥田修二さんから「飯食える特技を身につけた方がいい」と勧められたことをきっかけに、2021年に狩猟免許を取得したそうです。

今年1月に放送された「さんまのお笑い向上委員会」では、人生で初めての猟でシカを見事に仕留めたことを告白し、周囲を驚かせました。また、警戒心が非常に強いシカに気配を消して1メートルまで近づけるという驚異的な能力も明かし、その腕前から猟の師匠には「お前、銃いらん、手で行け!」と言われたというエピソードを披露し、プロのハンターとしての高い実力をうかがわせました。

東出昌大:山での単独忍び猟と命への向き合い方

俳優の東出昌大さんもまた、現役で狩猟生活を送る芸能人の一人です。彼は2021年ごろから関東近郊の山に移住し、単独で山に入り獲物を狙う「単独忍び猟」を実践しています。

2023年3月に放送された「めざまし8」では、東出さんの狩猟生活に密着取材が行われました。番組内では、200メートル先のシカに猟銃を構えて発砲するも、惜しくも当たらなかった場面がありました。その際、東出さんは引き金を引いたことを後悔し、「いいところに当たらないと、無駄に傷つけて苦しめてもかわいそう」と語り、命を扱う狩猟においての真摯な姿勢と、獲物への敬意を示しました。

元妻・杏も狩猟免許所持、広がる芸能界のハンターたち

実は、東出さんの元妻である女優の杏さんも、狩猟免許を所持しているという事実があります。東出さんと結婚していた2015年9月にCMイベントに出席した際、自身が狩猟免許を取得しており、自宅でウサギをさばいて調理することもあると語っていました。しかし、猟銃の所持許可がないため、実際に猟に出ることはないそうです。

11月13日には、警察官がライフル銃を用いてクマを駆除することが可能になったという報道がなされました。いまだ収まりを見せないクマ被害の状況を鑑みると、松山ケンイチさんや東出昌大さんをはじめとする狩猟免許を持つ芸能人たちの活動に、ますます注目が集まることでしょう。

収まらないクマ被害に対し、政府だけでなく、松山ケンイチさんや東出昌大さんのような「狩猟芸能人」たちの存在が新たな視点を提供しています。彼らの活動は、社会問題への貢献だけでなく、命の尊さや持続可能性への意識を高める可能性も秘めており、今後の動向が注目されます。