大阪府警西淀川署は27日、大阪市西淀川区に住む80代の無職女性が、生命保険会社の社員や弁護士をかたる特殊詐欺グループに、トラブル解決金名目で現金約2900万円をだまし取られたと発表した。同署が詐欺容疑で捜査している。
同署によると、昨年11~12月、女性宅に生命保険会社員をかたる男から「介護施設に入る権利が当たった。入所しますか」と電話があった。女性が断ると、後日、弁護士をかたる男から「権利を譲った行為は名義貸しで犯罪」と電話があり、解決金として複数回にわたり、コンビニから現金を入れた段ボールを指定された住所に送ったという。
弁護士をかたる男は「保険が適用されるので(送った)金は戻ってくる」と女性に説明していたが、期日になっても返金がないため、被害に気付いたという。