家出少女らに「宿泊場所を提供する」などと会員制交流サイト(SNS)で呼び掛けて誘い出す事件が相次いでいることを受け、愛知県警は今月下旬から、ツイッター上の同様の投稿に「本人の同意があっても未成年者誘拐罪になる可能性がある」と直接返信して警告する取り組みを始めた。
人身安全対策課によると、少女らを勧誘する側へのツイッターを使った直接警告は全国初で、28日、捜査員が返信する様子を報道陣に公開した。
昨年11月に大阪市の小学6年の女児が行方不明となった事件では、女児はツイッターで知り合った男(35)=未成年者誘拐罪で起訴=に、栃木県小山市の自宅まで連れて行かれたとされる。平成30年には全国で42人が被害に遭った。
同課によると、こうした誘拐事件に発展しかねない投稿はツイッター上に1日平均360件ほどある。同課はサイバーパトロールで発見次第、県警と名乗った上で、メッセージに「それ誘拐かも!?」と記載された画像を添付して警告する。