「天気の子」が首位 令和元年の映画興行収入は過去最高


 映画会社などで構成する日本映画製作者連盟(会長・岡田裕介東映会長)は28日、令和元年の映画統計を発表した。興行収入(興収)は2611億円で過去最高となった。岡田会長は「各社そして外国の作品でヒット作が出たのがいちばん大きな理由」とし、さらに「シネコン(シネマコンプレックス)が出てから(映画が)復活してきた」と語った。また、入場人員は悲願の2億人にあと一歩に迫る1億9491万人となった。

 昨年の最大ヒット映画は新海誠監督の「天気の子」(140億円)で、邦画は同作品を筆頭に10億円以上の作品が40本と昨年よりも9本増。洋画も「アナと雪の女王2」(127億円)、「アラジン」(121億円)、「トイ・ストーリー4」(100億円)と100億円超の作品が3本と好調だった。全体として、アニメ作品やシリーズものが目立った。

 洋画と邦画を合わせた公開本数は1278本で、過去最多を更新。1千本超えは7年連続となった。興収の構成比は邦画54・4%(1421億円)に対し、洋画45・6%(1189億円)と12年連続で「邦高洋低」となった。



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