トランプ米大統領は28日、米連邦準備制度理事会(FRB)に対し「賢くなって利下げすべきだ」とツイッターで改めて要求した。利下げすれば、低い金利で国債を発行でき「債務の返済や借り換えに取り組める」と主張。FRBが28日から金融政策を協議している中で、露骨に圧力をかけた。
トランプ氏は利下げによる財政負担の軽減要求に加え、マイナス金利政策を導入している日銀や欧州中央銀行(ECB)を念頭に「米国と比べ、はるかに低い金利の国々」に対する競争力を高めるためだと強調した。
一方、FRBは米経済は堅調だとして、29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利据え置きを決める見通しだ。トランプ氏は11月に迫る大統領選の再選に向けて高成長を求めており、FRBへの圧力を一段と強める恐れがある。(共同)