--ラグビーチームの所属選手が昨年秋のワールドカップ(W杯)で活躍した
「品質事案(品質データ改竄)を受けて再スタートを切ったが、従業員には自信を失ったり、気落ちしたりした部分があった。選手が活躍したことは、従業員に勇気や元気を与えた」
--世界経済は先行き不透明な状況が続いている
「当社にも米中貿易摩擦が直接、間接に影響している。昨年は、夏場ぐらいから鉄やアルミニウムなどの外需が落ち込み、内需もそれに引っ張られている。昨年初めに考えていたより相当悪くなった印象だ」
--鉄鋼事業は厳しい環境が続いている
「もし平成29年10月に上工程を加古川製鉄所に集約していなかったら、生産能力があまり、もっと赤字が増えていた。中長期的には自動車の軽量化を背景に、軽くて強い高張力鋼板(ハイテン)の需要が伸びると期待している」
--昨年10月に栃木県真岡市でガス火力発電所を稼働させた
「今後は素材と機械、電力が3本柱となる。真岡では6月までに2号機も稼働し、さらに令和4年度中には神戸市で石炭火力発電所の2基が完成する。安定的に収益を出していける」
--2年度は5カ年中期経営計画の最終年となる
「外部環境や品質事案の影響で、計画時に想定した経営と違いが出て、特に素材の収益力が落ちている。(残りの期間は)内部要因で悪化した部分を改善し、3本柱を強くしていく」