堺市の竹山修身(おさみ)前市長(69)の関連政治団体の政治資金収支報告書に多額の記載漏れがあった問題で、同市議会の調査特別委員会(百条委員会)は30日、竹山氏への初めての証人尋問を行った。主なやりとりは次の通り。
--選挙資金の出納事務を実質的に行っていたのは誰か
「個人情報であり、本人らからも名前は出さないでと言われているので出せない」
--レンタカー代などが選挙の収支報告書と後援会など政治団体の両方に計上されていた「二重計上」はどうして起きたのか
「領収書の原本の中にコピーが紛れ込んでいたのが原因。管理が適切でなく、あってはならないことだった」
--宿泊費や52台もの携帯電話のレンタル料などが本来記載されるべき選挙の報告書ではなく、政治団体の報告書に計上されていたのはなぜか
「政治団体の活動に使われた費用であり、適正な処理だった」
--車上運動員の費用について。選挙の報告書では7人分76万円を平成29年10月4日に業者へ支払っているが、その前日には、後援会が80万円を同じ業者に支払っている。この80万円は何に使われたのか。運動員に法定上限を超える金額を払っていたのではないか
「選挙期間前の運動員費用だ」
-80万円の領収書は収入印紙も貼られていないずさんなもの。何に使われたのか調査して、百条委に報告してほしい
「疑いを前提にした話。領収書に書かれている通りで、何らおかしいところはない」