東京高検検事長、極めて異例の定年延長





黒川弘務東京高検検事長

 政府は31日の閣議で検察・法務省幹部人事を決め、黒川弘務東京高検検事長(62)の勤務を6カ月延長し8月7日までとした。黒川氏は定年の63歳の誕生日を2月8日に控えていた。定年の延長は極めて異例で、稲田伸夫検事総長の退任後、後任に充てるためとの見方もある。検事総長の定年は65歳。

 森雅子法相は閣議後の記者会見で「検察庁の業務遂行上の必要性に基づき、引き続き勤務させることを決定した」と述べた。

 黒川氏は東京都出身で東大法学部卒業後、昭和58年に任官。東京地検特捜部で四大証券事件などの捜査を担当した後、法務省で司法法制課長や秘書課長、官房長などを歴任。大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件を受けた「検察の在り方検討会議」では事務局を取り仕切ったほか、平成28年9月から法務事務次官を務めた。官房長と次官の在任期間は計約7年半の長期に及んだ。



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