エールフランスが中国便を全面運休 2月9日まで 帰国者向けには特別便


 【パリ=三井美奈、ニューヨーク=上塚真由】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、フランスの航空大手、エールフランスは30日、中国本土発着の定期便を2月9日まで全面運休すると発表した。

 同社は声明で、「顧客と乗務員の健康と安全確保を最優先にする」ための措置だと表明した。中国からの帰国者向けに、上海、北京とパリを結ぶ特別便を運航する計画。武漢-パリ便については、すでに運休している。同社系列のKLMオランダ航空も30日、上海、北京への定期便を2月3日から9日まで運休すると発表した。

 一方、米メディアによると、米アメリカン航空の操縦士でつくる労働組合は30日、米国と中国を結ぶ便を即時停止するよう同社に求める訴訟を南部テキサス州ダラスの裁判所に起こしたと発表した。アメリカン航空は需要減を理由に、すでにロサンゼルスと北京、上海を結ぶ2路線を2月9日から3月27日まで停止すると発表しているが、組合側は、乗客乗員の安全のため、その他の便も含めてただちに停止するべきだと主張している。

 中国便休止の動きは各航空会社に広がり、英ブリティッシュ・エアウェイズ、独ルフトハンザも上海、北京発着便を運休すると発表している。



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