1日午前8時ごろ、福島県郡山市三穂田町の水田に、県警航空隊のヘリコプター「あづま」が不時着、横転した事故で、ヘリは脳死男性から摘出した心臓を臓器移植のために搬送中だったと県警が明らかにした。警察官ら5人と医療関係者2人の計7人が搭乗、全員負傷し、うち医療関係者1人は大けがという。いずれも命に別条はない。
ヘリは同県会津若松市の竹田綜合病院で摘出された心臓をヘリポートのある会津中央病院から、福島空港に向けて搬送する途中だった。関係者によると、東大病院で予定されていた心臓移植手術は中止される見通し。日本臓器移植ネットワークによると、1月30日に竹田綜合病院で50代男性が脳死判定を受け、1日に臓器摘出が行われた。
機体の後部が破断し、メインローターが折れるなどの損傷があり、国土交通省は航空事故に認定した。