【英EU離脱】今後も日英関係強化へ 安保・防衛協力加速

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茂木敏充外相(佐藤徳昭撮影)

茂木敏充外相(佐藤徳昭撮影)

 英国の欧州連合(EU)離脱の手続きが完了したことを受け、日本政府は英国との2国間関係をさらに強化したい考えだ。特にインド太平洋地域に多くの連邦諸国を擁する英国とは海洋秩序をめぐる価値観も共有しており、安全保障面での協力も加速させる。天皇、皇后両陛下の4~6月のご訪英も調整されており、日英関係の深化に向けた弾みとなりそうだ。

 茂木敏充外相は1日に発表した談話で、日英間の経済関係などに加え「安全保障・防衛」分野での関係強化に言及した。背景には、世界第2の経済大国・中国が国際的に影響力を強め、海洋権益を拡大させ続けることへの懸念がある。

 英国はキャメロン政権時代の2015年3月、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を先進7カ国(G7)で最初に表明するなど、中国に急接近を図った。人権問題をめぐる対中批判も封印し、「英中蜜月」とも評された。

 しかし、その後のメイ政権は外交路線を転換し、日本政府は現在のジョンソン首相とも「価値観を共有できる」(政府関係者)とみている。法の支配や海洋秩序の維持に向け、日本が唱える「自由で開かれたインド太平洋」構想も英国の支持を得ている。この地域に連邦諸国を抱える英国にとっても、海洋進出を強める中国への対応は重要な課題で、「英国も日本との関係強化を望んでいる」(外務省幹部)という。

 天皇、皇后両陛下のご訪英はエリザベス女王の招待によるもので、実現すれば昨年5月の即位後、初めての海外ご訪問となる。両陛下はともに英国に留学された経験があり、「皇室と英国王室との深いつながりは日英関係にもいい影響を与える」(外交筋)とみられる。(力武崇樹)

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