東日本大震災で被災した宮城県石巻市立門脇小で、校舎中央部を震災遺構として保存するための両端部の解体工事が1日、おおむね終了した。全長107メートルのうち、約65メートルが残った。
この日は作業員が、保存する部分周辺の細かいがれきを片付けた。校庭には解体で出たがれきが積み上げられていた。校舎中央部はシートに覆われており、今後、耐震化など補強工事に移る。
同校は3階建てで、津波が約1・8メートルの高さまで到達した。市は新設する別棟から内部を見学できるようにし、令和3年度の公開を目指している。
市民の間には校舎全体の保存を求める意見があった一方、解体を望む人もおり、市は平成28年、部分保存を決定。昨年12月に解体が始まった。