未承認のダイエット薬をインターネットで宣伝したとして、大阪府警は5日、医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の広告禁止)の疑いで、兵庫県宝塚市宝梅の旅館従業員、車(くるま)剛(つよし)容疑者(51)を逮捕した。容疑を認めている。
府警によると、車容疑者は「タイの美容総合病院で処方されている」などと宣伝。タイ在住の日本人から薬を仕入れ、仕入れ値の3~4倍にあたる9500~1万5千円で販売し、約10年間で約6500人から約9500万円を売り上げていたという。
逮捕容疑は、平成31年3月~令和元年12月、自身のホームページで国内未承認のタイ製ダイエット薬を宣伝したとしている。府警によると、タイ製の無承認ダイエット薬に関する健康被害は平成14~30年に国内で22件あり、うち4件で死亡者が出ている。