産業用ロボットなどを手掛けるデンソーウェーブなど3社は、決裁が必要な書類に自動ではんこを押してくれるロボットを開発した。単純作業を自動化し業務を効率化する狙いだが、政府や企業が書類の電子化を進める中、「時代に逆行している」などとネット上で話題となり賛否両論が噴出。日本のはんこ文化に一石を投じている。
書類を、固定する台にセットすると2本のアームで紙をめくりながら押印してくれる。完成した文書はカメラでスキャンし電子データで保存できる。決裁権限者による承認済みの書類や、定型書面への利用を想定。3月から月額制で企業や自治体に貸し出す。
ロボットは昨年末に東京で開かれた見本市に出展され反響を呼んだ。ネット上では「便利そう」との意見の一方、「技術の無駄遣いだ」、「はんこ自体を無くしてはどうか」との声も上がった。