借金は過去最高 大阪・堺市令和2年度当初予算案


 堺市が6日発表した令和2年度当初予算案は、一般会計が前年度比0・6%減の4293億円で、5年ぶりのマイナスだった。未返済の借金にあたる市債残高(臨時財政対策債を除く)が増加傾向にあり、2月時点で2767億円と過去最高となる見込みとした。

 歳出では、当初予算案に盛り込んだ主な事業として、児童の受け入れ枠を広げる「認定こども園などの整備支援」(29億円)や災害対応を迅速に行う「危機管理体制の整備」(1億1500万円)などを拡充。新規事業の「ひきこもり支援の強化」(1600万円)でひきこもる本人や家族への支援体制を整える。

 歳入のうち、市税収入は同0・3%減の1507億円。法人税率の引き下げで減る一方、活発な住宅の新増築による固定資産税の増加を見込むとしている。

 永藤英機市長は6日の会見で「どんどん予算をつけて事業を実施したいが、(市の財政面は)厳しく楽観的に考えられない」と強調。重点施策として、子供の成長▽都市魅力の向上▽安心して暮らせる堺-を挙げ、予算と組織改革を通じて「より効果的、効率的に仕事ができる環境をつくっていきたい」と述べた。



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