【香港=藤本欣也】香港に5日入港したクルーズ船「ワールド・ドリーム」(乗客・乗員約3600人)でも、体調不良を訴える乗員がいることから、乗客と乗員を船内に留めて検疫が行われている。在香港日本総領事館によると、乗客と乗員それぞれに複数の日本人がいるが、健康に問題はないという。
香港紙によると、同船は1月19日~24日、中国広州経由で香港・ベトナム間を航海。その際、乗船していた中国人観光客3人が新型コロナウイルスに感染していたことが2月3日に確認された。しかし同船は2日、別のツアーで台湾に向けて香港を出港した後、結局、台湾・高雄で下船できず、5日に香港に戻ってきた。
香港当局によると、発熱症状のあった3人を含む33人の乗員が体の不調を訴えている。乗客と乗員を約2週間隔離する措置を取るかは決まっていないという。