障害者「運動関心ない」半数 「週1日以上」は37%


 「週1日以上、スポーツや運動をしている」と答えた障害者が前年より4・6ポイント多い37%に増えた一方、半数近くが「スポーツや運動をしていない」「関心がない」と回答したことが、東京都の調査で分かった。2020年東京五輪・パラリンピックを控え、障害者スポーツの振興に力を入れる都は「引き続きスポーツや運動に関心を持ってもらうための取り組みを進める」としている。

 調査は昨年6月7~11日、都内に住む18歳以上の障害者(身体や知的、精神など)や家族を対象にインターネットを通じて実施。1253人から回答を得た。

 過去1年間のスポーツや運動の実施の有無を聞いたところ、「行っている」は53%(前年比2・9ポイント増)。また、46・5%が、東京大会を観戦する意向を表明した。

 実施頻度は「週に1日以上」の37%のほか、「週に1日未満」が8・6%、「実施しているが、頻度は不明」が7・4%。

 「スポーツや運動を行っている」とした回答者に対し、その種目(複数回答)を聞いたところ、「ウオーキング、散歩」の73・2%が最も多く、「体操」の24・7%、「室内運動器具を用いる運動」の16・6%、「水泳・遊泳」の11・1%などが続いた。

 実施する理由(同)は、「健康・体力づくりのため」65・7%、「運動不足解消のため」48・6%、「楽しみや気晴らしのため」35・5%、「リハビリテーションや医療・治療のため」17・9%などだった。

 一方、全体の47%が「スポーツや運動をしていない」と答えたほか、49・2%が「関心がない」と回答した。

 都は来年までに、障害者(18歳以上)の週1日以上のスポーツ実施率を40%まで引き上げる目標を掲げる。

 今回の調査でスポーツや運動をする際に必要と考える支援策(同)について聞いたところ、「適切な指導者」(10・6%)、「障害にあわせたプログラムの充実」(9・1%)、「交通機関やまちのバリアフリー化」(8・3%)などの声が寄せられており、都は「障害者が無理なく、気軽に体を動かせる環境や、情報発信を充実させたい」と話している。



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